2012年7月8日日曜日

イケメンのおじさん。

  昨日の夕方、近所の4人姉妹が僕の家に来た。長女の10歳の女の子(名前は知らん)が『おじさん(僕の父親)はいますか?』と聞いてきた。用件は僕の家にある木を蹴って、カブトムシやクワガタを採りたいとの事だ。父親は仕事で外出中だったので、代わりに僕が木に登り枝を蹴ってあげた。そしたら小さな木なのだが、クワガタなどが6匹落ちて来て姉妹は大興奮。話を聞けば一日中いろんな場所に行き、木を蹴っているのだそうだ。『今日は何匹取れたんだい?』と聞いてみると、11匹と答えた。う~ん僕が小さい頃は一日もあれば余裕で30匹は取れたんだが。。なのであそこにある木は穴場だとか、あそこにある廃材の下にカブトムシが隠れているなど教えてあげた。そしたら姉妹から『イケメンのおじさん!』と呼ばれてしまった。いけない、角度によってはジョージクルーニーに似ているのがバレてしまった♡ う~ん、お若いのにいい目している。。なので調子にのり、またまた教えてあげた。カブトムシなどが好きな甘い臭いする日本酒などをカブトムシが集まる木に塗ってあげ、朝方に木を蹴ると採りやすいんだ、少女らよ!これはもちろん、田舎の少年なら誰でも知っている方法だ。おかげで姉妹から『ありがとう、イケメンのおじさん!』と言われお別れした。う~ん近頃の子供は教育が行き届いとる!

  僕の寝ている部屋は昭和の中頃に作られた隠居部屋で窓ガラスが非常にうすい。そして夜になるとカーテンが薄いのでライトの光が漏れるのか、カブトムシなどが昭和のガラスに向け神風特攻をしてくる。よってバシッとかバンとか非常にうるさい。子供たちならキャッキャ言うだろうが、いい年こいた僕には迷惑な存在だよなと思ったりする。ここで飛んできたカブトムシを採らえておけば子供達は喜ぶかも知れないと思ったりしたが、甘やかすわけにはいけないと思い辞めた。カブトムシは自分で採ってこそのカブトムシなのだ。

  小さい頃は近くの酒屋で『カブトムシ買います、300円!』などの看板が出ていた。しかし自分で採ったカブトムシをお金に換えると、どことなくバツが悪いのかだ~れも売りはしなかった。どことなくカブトムシに申し訳ない気ががしたからかも知れない。そんなことを考えながら昨日は眠りについた。

  そしたらだ、今日の朝6時前、『おはようございます、イケメンのおじさん!』と言う大きな声で目が覚めた。僕の部屋は道路に面しているので隠れる場所さえない。確かに昨日は朝方蹴ればたくさん落ちてくるって言うたが、本当に来よった。。しかし、ここで寝たふりやパンツ一枚で出て行ったら『イケメンのおじさん』とは呼ばれなくなる恐れがある。。よって渋々今日は朝っぱらからカブトムシ採りだった。。おかげで眠い眠い。イケメンのおじさんは朝が弱いのである。。

  僕がまだ純朴な少年だった頃、夏休みとなると朝っぱらからカブトムシを採ってラジオ体操というのが定番だった。しかし、最近は宮崎のど田舎でも採りにくい時代になってしまった。ちょっと残念だと思った。。んっ、待てよ。。夏休みはもうすぐだ。。って事は姉妹は毎朝来て、『イケメンのおじさん!』と道路で呼ぶ可能性が大。。嗚呼、早く引っ越そう。。

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